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  • 執筆者の写真倉庫 名都借

村松 桂 個展「viridarium」2023年6月3日(土)6月25日(日)のお知らせ


《Golden Pheasant》デジタルピグメントプリント|2023

《Breathe In Peace: CODA/Lilium》鉄、紙 |2023

《Dream machine in the woods 1》ヴィデオ、サウンド |2分37秒 |2023


このたび artstudio NAZUKARI WAREHOUSE では、写真家・村松桂の個展

「viridarium」を開催いたします。

村松はこれまで写真やテキストを用いて、“見ること” や写真のもつ瞬間性を疑い、

問いかける作品を発表してきました。今回は写真だけでなく、箱状の仕掛け玩具

や香りを使った作品、“目を閉じて見る” 映像作品などの新作によって、展覧会全

体を森の記憶装置として提示しようとします。

村松は「森」というものについて、誰もが知っているようで実は誰も本当の姿を

知らず、言葉と名指されるものが遊離した概念のようなものであると考えます。

あらゆるものを視覚だけに頼らずどのように残し、表現するのか。村松の新しい

試みに是非ご期待ください。


作家によるコメント

―ヴィリダリウム、緑の場所、ほんとうの森

この星には、かつて「森」と呼ばれる場所があったという。

ある人によるとその場所はたくさんの緑で覆われ、数え切れないほどの鳥や動物

が暮らしていたといい、ある人は人間にとって心身に良い影響のある化学物質が

充満していたといい、ある人は狼や追い剥ぎや化け物が棲む恐ろしい場所だとい

い、ある人は神が宿る神聖な場所だといい、ある人は熊と楽しく踊る場所だといい、

ある人は生けるものが死んだときに魂が飛翔して帰っていく場所だという。

果たしてそんな多面性をもった場所が存在し得るのだろうか。私は森というもの

を知らない。しかし、もしほんとうの森があるとするなら、私はその “記憶” 装

置を作りたいと思った。この身体にある目や耳や口や手は、これまで幾多の人間

が作り上げてきた「森」という巨大で複雑なイメージに対して、あまりにも非力だ。

そしてまたこの手のなかにあるものは、ほんとうの森に比べるとあまりにも “にせ

もの” ばかりなのだ。私(たち)は、これから失われる/すでに失われたものをど

のようにして、覚えておく/思い出すのだろう。


展覧会名|村松桂「viridarium」

会期|2023 年 6 月 3 日(土)~ 6 月 25 日(日)

金・土・日のみオープン

開場時間|12:00 ~ 18:00

会場|artstudio NAZUKARI WAREHOUSE

〒270-0145 千葉県流山市名都借 827-3 名都借倉庫 2F


作家プロフィール

村松 桂(むらまつ かつら)

1978 年 東京生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業

[ 主な個展 ] 2020 年「イメージの標本」Gallery Malle|2019 年「Natura naturans」つやま自然のふしぎ館

2017 年「FLUCTUS」ギャラリーキソウ |2014 年「Urvan / Ruvan 旅の記録」書肆サイコロ


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