この度、artstudio NAZUKARI WAREHOUSE では、関本幸治展+公開制作 特別披露大公開KOJI SEKIMOTO WORKS + new Work in Progress「色でつかまえて そして貴方色にそめて」(仮)展[1951 The Catcher in the Chrome and Dye me in your Hue, 2024]を開催します。
■ 展示+制作 前半(撮影セット作り)2024年12月7日(土)~12月29 日(日)12:00~18:00 金・土・日・祝日のみオープンOpen on Fri, Sat, Sun, and Holiday.■ 展示+制作 後半(撮影)2025年1月4日(土)~2月3日(月・祝)12:00~18:00 金・土・日・祝日のみオープンOpen on Fri, Sat, Sun, and Holiday.■ オープニングパーティー 2025年1月5日(日) 17:00~
■ 会場 千葉県流山市名都借 827-3 名都借倉庫 2 階artstudio NAZUKARI WAREHOUSE・東京駅から国道6号線で約1時間 ・ 南柏駅より徒歩15分
Tel: 090-1887-4760 (担当:諏訪)
■入場料 無料 / 飲食:カフェとカレーあり
■助成 公益財団法人朝日新聞文化財団
■プリント支援 キヤノン株式会社
〔ステートメント〕「1951年8月16日木曜日14時40分、ある本の発刊からちょうど1ヶ月。時間の遅れがあり、私は耳と目を閉じ口を噤んだ人間になろうと考えた。その途端、正当な無邪気さは消え、笑った時に痛む傷と靴の中の小石を感じながら、光に戯れて模像記憶を創造した。」歴史上に存在しないのは確かである。現在の比較の中でこそ作品となる。戦後の落ち着けない違和感として「靴の小石」の例えを部屋に広がる泥とした。私なりの「それはかつてあった記憶」は、色を抜くことによって、見る人の集中力が表面から事物の構成関係に潜り込み、「閲覧」から「凝視」に、すなわち深い思考を引き起こすことになればと思って制作、、、、、。
制作ノートより 戦後のとある空間。過去に実在していたかもしれないし、なかったかもしれない。そんな空間を模像記憶として制作します。「モノクロ」写真に仕立てられた白と黒の空間です。タイトルは、昭和演歌・歌謡曲のタイトルにありそうな「貴方色にそめて」。今の時代では違和感があるかもしれません。でもそれは、「女性」が「男性」に染まっていくさまだけを表しているのではないかもしれません。その頃の、戦後の社会が色づいていく様を、深淵から顔を上げて前に進む様もイメージできないでしょうか? もう一つ考えたタイトルは「色でつかまえて」です。般若心経の中の重要な言葉に「空」と「色」があり、色は宇宙全体における形のあるもの、空は物の奥に潜む形のない概念を示します。今回は「いろ」がない世界をして制作してします。すなわち、この世の万物は形がありますが、それ自体が「くう」にもなりうるような領域を提示してみたいと思います。削られることなく溢れ出す思考が複合的になっていく現在、「変化していく価値観」と「今も昔も変わらない教え」をタイトルとして考えました。出来上がった写真作品は今回は展示しませんし、制作途中をお見せするので(仮)展というのが相応しく、「色でつかまえて そして 貴方色に染めて(仮)」です。 一枚の写真を撮るために積み上げるたくさんのプロセスと過去の写真作品をお楽しみいただければと思います。
〔関本幸治 経歴〕1969年神戸生まれ96年愛知県立芸術大学美術科油絵専攻修了後〜2003年までケルンに渡欧 現在横浜に拠点をおき国内外で活動中主な展覧会・受賞歴等2023 六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond / 旧グランドホテル六甲スカイヴィラ, 神戸2023 第26回「岡本太郎現代芸術賞展」特別賞 / 川崎市岡本太郎美術館, 神奈川2020 光をまげてやる / 京都場, 京都2014 東アジアの夢:Landmark Project V /Photo Studio Chair/馬車道商栄ビル壁面,BankART Studio NYK,横浜2012 第15回フォト・エスパーニャ2012 アジア・セレンディピティ / スペイン・マドリッド / フェルナン ・ゴメス劇場2010、2018年「写真新世紀」入賞/東京都写真美術館など
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