
この度、artstudio NAZUKARI WAREHOUSE では、2025.3.1(sat)〜3/30sun)に斎藤ちさと展を開催いたします。
旧作のフォトグラム、映像と新作の茶漬け素描、ドット絵新旧作を展示します。
◎ワークショップ「茶でインクを作る!」
3/2(sun),3/9(sun),3/16(sun),3/23(sun)15:00頃・定員3名まで参加費500円
問い合わせ; chisatobandong@gmail.com
2025.3.1(sat)-3.30(sun) 12:00〜18:00 Fri,Sat,Sun,Holidays / Open
千葉県流山市名都借 827-3 名都借倉庫 2 階
2f Nazukari Warehouse,827-3 Nazukari,Nagareyama-shi,Chiba,Japan
artstudio NAZUKARI WAREHOUSE
〈作家ステイトメント-Artist Statement〉
世界は何らかの粒の集積構造体である。
その考え方を基に四半世紀前に米粒をビニールシートに貼り付けて形体を描き出す点描画‘rice dot drawing’を展開した。しかし、生の食品を作品素材として扱うに伴い様々な問題が生まれ、長らく中断した。
今回の展覧会にあたり、NAZUKARI WAREHOUSEの斉藤友美恵さん、諏訪稔さんと話をしていて
久しぶりに米粒素描で、茶漬けを描いてみたくなった。
ただし今回は生米ではなく食品サンプルのものを使用する。
何故茶漬けを描いているかと言えば
SNS的な「映えなくてはならない」呪いから自由になる方法を探して、モチーフとして茶漬けが最善と思われた。
SNSで消費されるあらゆるイメージはスイーツから可愛い子供や動物、はたまた他者の不幸、そこに生成AIの作る画像がも参入して映えの嘘臭さがカオスの様相を示している。
それらの鮮やかなイメージを、一週間後には誰も覚えていないだろう。
対して地味で退屈な毎日の繰り返しは耐久性がある。
長期的な視点に立てば、地味であることは抵抗表現として有効なのではないか?
一向に映えそうにない食べ物、茶漬けは至高のモチーフになり得るのではないか?
そこで、茶漬けを作り鉛筆とポスカで簡略にスケッチする。
美術の歴史では19世紀に写真術が登場して、新しい表現を模索する画家たちは写真のように描くことを辞めた。その歴史に倣って、AIが描き出す画像とは逆方向のスケッチを2022年の秋頃から目指して描いている。
画像の解像度が上がり続けるイメージの世界を逆行するように
今回の展覧会では大雑把なドットで茶漬けのイメージを書き出してみたい。
本展では、新作の茶漬け絵と旧作のフォトグラムと映像を展示を予定している。
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